スポーツ障害

スポーツ障害とは

スポーツ障害とは、運動で同じ動作を繰り返し行う事で負荷が積み重なり、痛みが出てしまったりスポーツのパフォーマンスが落ちてしまう事を言います。

特に多い病態としては、膝が痛くなる「オスグッド病」、サッカーで股関節を痛める「グロインペイン症候群」肘の痛みなどの「野球肘」「テニス肘」、足の脛に起こる痛みで「シンスプリント」や他にも「腰椎すべり症」、「SLAP損傷」、「野球肩」、「ランナー膝」、「二分膝蓋骨」などがあります。

スポーツ障害は年齢や性別によって発生しやすさや種類が異なります。

少年から青年（6～18歳）は成長期のため、骨・関節・筋肉が未発達でケガをしやすく、部活動やクラブ活動での過度な練習が影響して最もスポーツ障害が多い世代です。

主なものとしてはオスグッド病（膝の成長軟骨が炎症）、シーバー病（かかとの成長軟骨が炎症）、野球肘・テニス肘（繰り返しの投球・スイング動作による障害）等が挙げられ、当院でも扱う事の多い症状です。

中高年（40歳以上）のスポーツ障害は、加齢による筋力・柔軟性の低下で怪我が増え、リカバリーが遅く慢性化しやすいのが特徴です。

変形性膝関節症（ジョギング・登山）、腱板損傷（肩の筋肉の損傷）（ゴルフ・テニス）、アキレス腱炎（テニス・ランニング）等が挙げれれます。

スポーツ障害の特徴

どのスポーツもある程度、動きの種類というものが決まってきます。同じような動作を続けて同じ体の部位に使い続けた結果、オーバーユース（使いすぎ）となり、関節や筋肉、腱に異常が起きて痛みなどの症状が出てしまいます。

一時的に治っていく怪我と違い、慢性化しやすく治癒したり競技復帰するのに時間がかかってしまう場合も少なくありません。また、このような痛みの為にスポーツのパフォーマンスが落ちたり記録が伸び悩んでしまう方もいます。

放置してしまうと、今後、運動を続けていく事が困難になってしまったり、酷い場合には日常生活にも支障が出てきてしまうケースもあります。

スポーツ障害の原因

一般的にはスポーツ障害の主な原因は以下のように説明されています。

オーバーユース（使いすぎ）

過度なトレーニングや繰り返しの動作による筋肉・関節・腱の負担が原因です。

不適切なトレーニング

運動前のウォームアップや運動後クールダウンが不足してしまっていたり、誤ったフォームや姿勢で運動を続けてしまう、自分の体力・筋力に合わない負荷の運動をしていることが原因です。

急激な負荷の増加

急に運動量を増やしたり（例：新学期や大会前の急激な練習量増加）、柔軟性や筋力が追いついていない状態で負荷をかけてしまう事が原因となります。

このようにスポーツ障害は運動の種類やトレーニングの方法によってを大きく異なり、スポーツ障害と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

どの動作やトレーニングの負担によって痛みが起こっているのかは複雑に絡み合っているため、それぞれのスポーツ障害を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

スポーツ障害の場合、病院では次の治療法が一般的です。

保存療法

ストレッチや電気治療や超音波治療で炎症や痛みを軽減したり、炎症や腫れを抑えるために氷や冷湿布を使用します。負担を減らすために松葉杖や装具を使用することもあります。

実際にはスポーツに復帰するのに時間がかかってしまったり、慢性化してしまう場合もあります。

手術療法

保存療法で改善しない場合、前十字靭帯（ACL）損傷や半月板損傷などでは関節鏡手術や靭帯再建術を行うこともあります。

ただ、手術後も正しいケアをしないと慢性的に痛み等が残ってしまうケースもあります。

薬物療法

鎮痛剤（NSAIDs：非ステロイド性抗炎症薬）を使用したり、痛みや炎症が強い場合は、ステロイド注射を行うこともあります。

しかし、あくまで一時的に症状を抑えているだけであり、さらには吐き気やめまい、眠気といった副作用が出る場合もあります。

スポーツ障害を改善するために

まずはあなたの症状がなぜ出ているのか、原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが症状改善のためには大切であり、原因を取り違えたまま治療を進めてしまえば改善は見込めないからです。

スポーツ障害は根本的には姿勢や動作に問題がある事も多く、そこが改善されないと繰り返すようになります。当院では詳細に分析し、患部だけでなくどこに根本的な問題があるかを見つけ出します。そしてその検査結果を元に施術を行います。

当院の特徴

豊富な知識と経験を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

スポーツ障害の臨床経験を多く積んでいる院長が責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、姿勢指導や効果的なストレッチもお伝えしながら、あなたのお悩みに向き合います。

スポーツ障害のQ＆A

スポーツ障害は自然に治りますか？

軽度の場合は、一時的に行っているスポーツを休むことで自然治癒する可能性がありますが、実際には専門的な治療が必要な場合が多いです。

スポーツ障害の人がやってはいけないことは？

過度な運動や痛みを無視してスポーツを続けること、適切な診断や治療を受けずに自己判断でスポーツを再開することは避けるべきです。

スポーツ障害からの回復期間はどのくらいですか？

障害の種類や程度によって大きく異なりますが、数週間から数ヶ月かかることもあります。年齢やスポーツの強度、個人差も大きいので個々に判断していく事が大切です。

スポーツ障害を予防するにはどうすればよいですか？

適切なウォームアップとクールダウン、正しいフォームで運動を行うこと、適度な休養、バランスの取れたトレーニング計画等が重要になってきます。

スポーツ障害から回復後、どのようにスポーツに復帰すればよいですか？

専門家の指導のもと、段階的にトレーニング強度を上げていくことが重要です。急激な復帰は再発のリスクが高まります。

投球での肩の痛みが取れました